鼻から内視鏡はつらくない?ー経鼻内視鏡の利点欠点ー

口から胃カメラ(ファイバー)を挿入すると、舌の根元にファイバーが触れて「おえっ」とします。このため、「胃カメラがつらくて受けたくない!」と思っているかたが多数いらっしゃいました。そこで開発されたのが鼻から内視鏡(経鼻内視鏡)です。現在も鎮静剤を使用しウトウトしている間に検査も可能ですが、学会の「消化器内視鏡関連の偶発症調査」では鎮静剤使用による呼吸抑制などが多く問題となっています。当院ではこのような偶発症がないように、経鼻内視鏡を導入しています。患者さんと一緒に画面を見ながら検査もできるので、検査中の説明もしやすくなりました。

経鼻内視鏡が開発された頃は、生検(細胞を採取することです)ができないことや、画面が狭く見にくいといった経口カメラより劣る面がありましたが、現在はカメラの進歩によりほぼ同等のことができるようになっています。

欠点としては内視鏡手術ができないことになりますが、胃カメラの場合は病気が発見されてもその場で手術はしないので、検査のみであれば経鼻内視鏡でよいと思います(ちなみに当院院長も同グループ綾瀬消化器内科クリニックで経鼻内視鏡検診受けています!)

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