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令和4年度インフルエンザ予防接種について

「今年はインフルエンザが流行るのか?」という話題を耳にするようになりました。ここ2.3年は新型コロナウイルスの流行で基本的な感染症防止対策が浸透したことや、海外から持ち込まれる機会が減少したことから、大きな流行はありませんでした。その結果、インフルエンザに対する免疫を持たない方が増えたため、海外との往来も増える今後は大きく流行する可能性がある、といわれています。

ワクチンを接種してから抗体ができるまでは約2週間かかるので、流行期に入る前に早めに予防接種する事が重要です。

「コロナワクチンと同時接種はできるの?」
当院では、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は実施しません。
同時接種については、単独で接種した場合と比較して、有効性及び安全性が劣らないとの報告があること等を踏まえ、実施可能と厚労省より発表になりましたが、副反応が出る方もいますので、無理のないスケジュールでの接種をおすすめします。
当院では、10月1日からインフルエンザ予防接種を開始いたします。


インフルエンザ抗原チェックについて

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通常インフルエンザの検査は鼻腔ぬぐい液を使用します。しかし、現在は新型コロナ感染拡大の可能性があり(咳を誘発する可能性があります)、ほとんどの医療機関で中止しております。しかしこの検査はインフルエンザを確認するために必要な検査であり、当院では鼻水を使用し検査を行うこととしました。


肺炎球菌ワクチンについて

肺炎の原因となる病原微生物はさまざまですが、中でも肺炎球菌の頻度が高くおよそ4分の1を占め、大変重篤となることがあるため、高齢者、ことに慢性呼吸器疾患など(COPD、間質性肺炎、気管支喘息、気管支拡張症など)をお持ちの方に、肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。

定期接種(高齢者で費用助成あり)で受けることができるワクチン(ニューモバックス)と、任意接種(費用は全額自己負担)でしか受けられないワクチン(プレベナー13)の2種類の肺炎球菌ワクチンがあり、それぞれの利点があることから、両者の併用が推奨されています。ご不明な点は主治医にお訊ねいただき、接種の要否、接種時期につきご相談ください。(下記にわかりにくい個所がありました。任意接種 ニューモバックス税込み7700円、プレベナー税込み11000円です。)

ニューモバックス


生活習慣病について

生活習慣病

生活習慣が原因で起こる疾患の総称。

食事や運動・喫煙・飲・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称です。
以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防可能で、成人でなくても発症可能性があることから、1996年に当時の厚生省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。

日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。

当院では、採血・採尿・頸動脈エコー+CAVI検査(頸動脈エコーとCAVIはグループ内クリニックに依頼しての検査です)などを総合的に診療し、必要な治療を行います。

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