帯状疱疹ワクチンについて

シングリックス(帯状疱疹ワクチン)は、水痘(水ぼうそう)の抗体価が十分に高くても接種する必要があるかとお問い合わせが多くなっております。結論としては、「抗体があっても接種したほうが良い」です。その理由は、抗体価(液性免疫)と、帯状疱疹の発症を抑える免疫(細胞性免疫)の仕組みが異なるためです。

1. 「抗体がある」=「ウイルスが体内にいる」ということ
水痘帯状疱疹ウイルスの抗体(IgG)が陽性であることは、過去に感染したことがあり、現在もウイルスが体内の神経節に潜伏していることを意味します。つまり、抗体がある人こそが「将来的に帯状疱疹を発症するリスクがある人」です。

2. 抗体(液性免疫)だけでは発症を防げない
帯状疱疹の発症を抑えるために重要なのは、血液中の抗体(液性免疫)よりも、ウイルスを直接攻撃する細胞性免疫です。

抗体(液性免疫): 外から入ってくるウイルスを防ぐのには役立ちますが、体内に潜んでいるウイルスの再活性化(暴走)を抑え込む力は限定的です。

細胞性免疫: 加齢や疲労で低下しやすく、これが弱まると潜伏していたウイルスが活動を始めて帯状疱疹になります。

3. シングリックスの役割
シングリックスは、この「細胞性免疫」を強力に高めるように設計されています。

抗体価が高い状態であっても、シングリックスを接種することで細胞性免疫が再活性化(ブースト)され、発症率や重症化(帯状疱疹後神経痛:PHN)のリスクを劇的に下げることが臨床試験で証明されています。

50歳以上であれば、過去の抗体価に関わらず一律に接種が推奨されているのはこのためです。


生活習慣病について

生活習慣病

生活習慣が原因で起こる疾患の総称。

食事や運動・喫煙・飲・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称です。
以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防可能で、成人でなくても発症可能性があることから、1996年に当時の厚生省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。

日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。

当院では、採血・採尿・頸動脈エコー+CAVI検査(頸動脈エコーとCAVIはグループ内クリニックに依頼しての検査です)などを総合的に診療し、必要な治療を行います。

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